飛騨古川祭りは岐阜県飛騨市古川町の気多若宮神社のお祭りです。
映画の「君の名は。」の舞台にもなり、古い町並みが残る美しい地域です。
明治20年になってから春のお祭りとして定着し、歴史ある飛騨のお祭りとなってます。
そんな歴史ある飛騨古川祭りを紹介していきたいと思います。
飛騨古川祭り2018の日程やスケジュール
岐阜県飛騨市古川町にある気多若宮(けたわかみや)神社で開催される400余り続く伝統的なお祭りです。
そして飛騨古川祭りは、「動」と「静」を表す祭りと言われています。
動とは開始を告げる「起し太鼓」の神興行列、静とは絢爛豪華な「屋台行列」ととても見どころあるお祭りです。
日程
飛騨古川祭り2018の日程はこちらです。
開催日 | 2018年4月19日(木)、20日(金) |
場所 | 岐阜県飛騨市古川町 |
問い合わせ | 0577-74-1192(飛騨市観光協会) |
スケジュール
飛騨古川祭りは2日間にわたって開催され、イベントが盛りたくさんです。
正式な2018のスケジュールは発表されていませんが、毎年同じようなスケジュールですので昨年の2017年を参考にしてみてください。
2017年4月19日(試楽祭)
スケジュール | イベント | 場所 |
8:00〜16:00 | 屋台曳行 | 格町内 |
9:30〜 | 奉幣祭 | 気多若宮神社 |
12:00〜 | 神幸祭(獅子舞奉納・闘鶏楽奉納) | 気多若宮神社 |
13:00〜16:00 | 宮本祭・御神興御巡行 | 気多若宮神社 |
19:30〜 | 夜祭 | 祭り広場 |
20:00〜 | 起し太鼓の出立祭 | 祭り広場 |
20:30〜00:30 | 起し太鼓の打ち出し | 祭り広場〜龍笛台屋台蔵前〜 味処古川〜朱雀会館前〜飛騨 古川前〜祭り広場 |
2017年4月20日(本楽祭)
スケジュール | イベント | 場所 |
8:00 | 屋台曵き揃え(9台の屋台が勢揃い) | 祭り広場 |
8:30〜10:00 | 子供歌舞枝・獅子舞・からくり奉納 | 祭り広場 (悪天時は各屋台蔵で) |
10:30〜12:00 | 屋台曵行 | 祭り広場→真宗寺付近 |
12:30〜14:00 | 子供歌舞枝・獅子舞・からくり奉納 | 真宗寺付近(雨天時は各屋台蔵で) |
17:30〜18:30 | 屋台曵行(夜祭) | 壱之町通り |
19:30 | 屋台曵き別れ | 壱之町通り |
雨天の場合は?
貴重な文化財を濡らすわけにはいかないので、屋台の曳行は中止されます。
獅子舞は雨天でも各氏子の家々を巡り、からくり・子供歌舞伎は屋台蔵で披露されます。
ユネスコ登録された奇祭
1980年には国の重要無形文化財に指定されており、2016年12月1日ユネスコの無形文化遺産に飛騨古川祭りは正式に登録されました。
ユネスコとは、国際連合教育科学文化機関のことです。
世界的に価値の高い無形の文化財で、本部はフランスのパリに置かれています。
2014年の時点で地域事務所は世界55か所、加盟国数は195カ国にのぼります。
飛騨古川祭り2018の見どころは?
飛騨古川祭りは気多若宮神社の例祭として毎年4月19日・20日に執り行われます。
盛大に行われるのが神社本殿での「御神興行列」に「起し太鼓」、「屋台行列」の三大行事で構成されています。
起こし太鼓
飛騨古川祭りの最大の見せ場は起こし太鼓です。
実は飛騨古川祭りの起こし太鼓は、日本三大裸祭りの1つなのです。
あと2つは、若宮八幡神社裸祭り(大分)と西大寺会陽(岡山)です。
高さ5メートルの樽の上に乗った直径80センチの大太鼓を、さらし腹巻きをした男達が大勢で担ぎ上げます。
地区ごとにぶつかり合い、場所取り合戦を行なうのです。
古川の人たちは「古川ヤンチャ」と呼ばれるほどに勇ましい人ばかりで、そのため過去に何度か中止命令が出るなどと荒っぽい祭りでもあります。
屋台行列
江戸時代より伝わる9台の屋台には圧倒されるものがあります。
それぞれに特徴のある屋台が一度に楽しめるのが、屋台曳き揃えと屋台曳行です。
飛騨古川祭りの屋台とは山車のことで、三層構造の屋台は、飛騨独特のものなのです
9台の屋台の種類はこのようになっています。
神楽台(向町組) | 神楽台は、三輪になっている特徴的な屋台になっています。 金色に輝く鳳凰が乗った大太鼓を大きく体を反らせて打つ姿勢は圧倒的です。 |
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鳳凰台(壱之町中組) | 鳳凰台は明治二四年に廃台になったそうです しかし、大正十一年に改築され、その後に作りあげられた大正期を象徴する屋台と言われています。 名前の通り屋根の前と後ろに大鳳凰が金色に光沢を放ち見事な屋台です。 |
麒麟台(壱之町下組) | 麒麟台は、九ヶ年の歳月をかけて作られたみたいです。 また、唐子が運ぶ花籠より花が開くと、獅子頭を着用した乱舞するからくり人形が見られます。 そして、中段の側面には、十二支の彫刻がつけられています。 |
金亀台(弐之町中組) | 金亀台は、古川の屋台の中において一番古い建造です。 また、金具や彫刻、刺繍等にユニークな亀が数多く組み込まれていて昔の人々のクリエイト力の凄さを感じられます。 |
龍笛台(弐之町下組) | 龍笛台は、古川で一番大きい屋台です。 大きな昇龍や降龍などの彫刻が使われ下段には信濃国諏訪清水寅吉の龍の彫刻があります。 また、中段側面にはこま回しや凧上げなどといった昔のちびっ子たちの遊びが彫られていて、楽しさも持ち合わせている屋台です。 |
三光台(弐之町上組) | 三光台のややコンパクトな外観は、町並みに完全にフィットしていて古川の屋台の持ち味を一番表現していると言われているそうです。 網代に獅子紋散らしの浮彫が目を引きます。 |
清曜台(三之町上組) | 清曜台は、八年間の年月を費やして作られ、中段には蜂矢理の牡丹と唐草の彫刻が自慢の屋台です。 清曜というのは清く輝くといった意味で、華麗な中にもピュアな印象を持つ屋台です。 |
白虎台(三之町下組) | 上段の正面に源義経の武者人形が飾られ、中段舞台に子供歌舞伎橋弁慶が奉納されています。 白虎台は、彫刻や金具を使用し、飾りつけを抑えたことや、下段が立ち姿で出入りできるぐらい高めなことなど、他にはない古典的なスタイルを残し、かなり貴重な屋台とです。 |
青龍台(殿町組) | 青龍台は、黒塗りに金箔模様の気品のある雰囲気で華麗な外御所車が特徴的です。 また、樹齢千年のけやき材の牡丹獅子も素晴らしいです。 からくり人形は「外方の梯子剃り」が題材とされ、亀が鶴に変わる巧妙な糸からくりもみどころです。 |
屋台行列の様子はこちらでご覧ください。
からくり奉納と子供歌舞伎
からくり奉納とは、屋台に付属したからくり人形を動かして神社に奉納するものです。
9台の屋台の中、青龍台と麒麟台はからくり奉納をする屋台です。
演目は青龍台が「げほうの梯子ずり」、麒麟台が「花かご運び」になります。
子供歌舞伎とは白虎台に子供を乗せて演じるものです。
白虎台には小さな能舞台があり、そこで子供歌舞伎が披露されます。
演目は「弁慶と牛若丸」です。
時間20約分ほどなので熱のこもった名演技をご覧になって下さい。
飛騨古川祭り会館の見学もおすすめ
お旅所である、飛騨古川祭り会館へ見学に行くのもおすすめです。
飛騨古川祭り会館は飛騨古川祭りのお旅所です。
飛騨古川祭り会館では9台の屋台から3台が季節で入れ替えられ展示してあるのでみることができます。
20分毎に祭りの様子の上映やからくり人形や屋台の体験もできます。
施設名 | 起し太鼓の里協会 飛騨古川まつり会館 |
住所 | 飛騨市古川町壱之町14-5 |
営業時間 | 3月~11月9:00~17:00
12月~2月9:00~16:30 |
休館日 | 12/28~1/2 |
TEL | 0577-73-3511 |
入場料 | 大人800円、高校生700円、小人400円 |
飛騨古川祭り2018のアクセス方法や駐車場
飛騨古川祭りへのアクセス方法や駐車場情報を紹介します。
行くときの参考にしてください。
アクセス
会場 | 飛騨市古川市街地 |
住所 | 岐阜県飛騨市古川町 |
電車 | JR飛騨古川駅から徒歩5分 |
車 | 飛騨清見ICから県道90号線を経由して約30分 |
地図 |
臨時列車の運転
JR高山本線では、飛騨古川祭りに合わせて臨時列車が運行される予定です。
飛騨古川祭り開催中は、高山~飛騨古川間で「ひだ17号」の延長運転および臨時特急「古川まつり号」が運行されます。
列車 | 始発駅 | 発時刻 | 終着駅 | 着時刻 | 運転日 |
ひだ17号 | 高山 | 20:20 | 飛騨古川 | 20:35 | 4/19 (名古屋発高山行きを飛騨古川まで延長運転) |
古川まつり号 | 飛騨古川 | 23:17 | 高山 | 23:32 |
臨時駐車場
飛騨古川祭りでは、臨時駐車場がいくつか開放されます。
- 若宮駐車場(約200台)
- 古川小学校臨時駐車場
- アルプス薬品臨時駐車場
- トレーニングセンター駐車場
- 古川中学校臨時駐車場
近くにコインパーキングはありませんので、臨時駐車場を利用するのがおすすめです。
また交通規制があるため、時間に余裕をもって出かけるようにしましょう。
交通規制
どこの祭りも交通規制はありますが、飛騨古川祭りも19日12時〜20時30分までは祭りの中心地は交通規制が行われます。
交通規制案内図、臨時駐車場などの案内はパンフレットが出ていますので参考にしてください。
まとめ
飛騨に春を告げる飛騨古川祭り。
ユネスコにも登録され、起こし太鼓は「古川ヤンチャ」または裸祭りととも呼ばれ、迫力あり、見応えがとてもあります。
2018年の春は歴史ある飛騨古川祭りを堪能していただきたいと思います。

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